初海外旅行は突然に。ライブを観にロサンゼルスへ?!
当たり前だけど、1人暮らしを初めてから、1人で出掛ける機会が増え、遠出もするようになっていった。
専門学生時代から、月1回ペースで高速バスに乗って、ライブを観に行くために上京するほどに成長。 その時からの親友、好きな音楽が共通の「M美」と「Sのちゃん」、この2人といつも一緒にライブ上京していた。彼女たちとの思い出、武勇伝、ミラクル伝説は語りつくせないほど、溢れている。
そんな1人旅の魅力に目覚め始めた私が、初めて海外に旅行したのが、21歳。 その時まで、海外旅行に行こうなんて、思ったこともなく、パスポートすら持ってなかった。
キッカケはM美が、ロサンゼルス行きの航空券を当選でゲットしたことだった。
M美:ロサンゼルスまでライブ観に行かない?
私:いいよー。
私たちの好きなバンドたちのライブが、ちょうどロサンゼルスで同時期に何回かあり、それを観に行こうという誘いに、勢いでオッケーし、Sのちゃんももちろん誘い、彼女も勢いで承諾、3人で渡米することが決定。
ここから怒涛の初海外旅行の準備開始である。
まずは航空券の手配。 ちょうど年末だったので、私とSのちゃんの航空券は、旅行会社H.I.S.の初売りセールでゲットすることにした。 当時はオンライン先行予約はなく、当日からの電話予約での「先着50名様ロサンゼルス往復航空券」の購入を目標にし、正月早々、1月2日に駅に集合し、ケータイと公衆電話を駆使して、無事に2人分の航空券ゲット。
次はパスポート申請。 私だけパスポートを持っておらず、慌てて申請しようとしたものの、戸籍謄本が必要で、本籍を地元のままにしてあったので、両親に頼んで、戸籍謄本を送ってもらうことに… この時点で、何に使うのか訪ねられ、海外旅行に行くことが、両親にバレてしまいます…。
そう、箱入り娘が、友達と一緒とは言え、海外に旅行だなんて、絶対に両親が承諾してくれるはずがないと思い、なんとか秘密のまま、出発しようと思ってたけど、そうは行かず…。 度重なる説得の結果、両親も承諾してくれて、一安心。 無事に10年有効パスポートも申請完了。今後あのパスポート写真に、10年も悩まされるとは想像もせず…。
2004年当時はまだ、アメリカに渡航する際にESTA(電子渡航認証)の申請は必要なくて、その後は、3人でホテルを決め予約し、各目的地までの行き方は調べず… そう、「行けばなんとかなる!」と信じ込んでた私たちは、ノートパソコンもスマホに代わるものも、何も持たないまま、旅立ってしまったのでした…3人の誰1人として、不安で疑問に思わなかったのか…だから親友なんだけどね!
案の定、初海外旅行はアクシデント続出。
入国審査では手が乾燥しすぎて、指紋スキャナーが反応せず怒られたり、
迷子になるのは日常で、道を尋ねても英語を話さない地域で通じなかったり、
警察行っても車での行き方しか知らないと言われ(我らは公共交通機関のみの利用)
タクシーはぼったくられて
どこ行ってもホームレスの人たちに言い寄られ
ストーカーおじさんからは命からがら逃げる
珍道中すぎる、初海外旅行、ロサンゼルス旅だった。
この旅では、無謀で勇気と思いやりのある親友2人との友情がさらに深まると共に、旅行に行く時はいかに事前準備が大切かを学んだ。
この旅行が本当に楽しかったからこそ、またロサンゼルスに行ってみたいと思えた、忘れられない旅である。