「生」と「死」を感じる -パレルモ・イタリア- ②

ハロー、ユカ・チェルシー・タムラです。

パレルモにあるカタコンベを見終った後、この時はまだスマホなるものを持っていなかったので、駅があると思われる方面に勘で歩き始めました。

しばらく歩くと、パレルモ大聖堂に辿り着きました。

教会を見学するのは無料です。

こういう壮大なスケールの教会は生まれて初めて見たので、その美しさと精巧さが成す迫力に圧倒され、立ちすくむばかりでした。

多くの場所は柵があって、間近まで行くことはできませんでしたが、壁の彫刻や壁画はどれも圧巻でした。

中央の席には観光客だけではなく、お祈りに来ている人たちもいました。

目を閉じ、力強く祈り続ける姿を見て、誰のために、何を祈っているのかを想像すると同時に、こうした祈りが自らの強い力と希望になって、日々生きていけるのかもしれないと思いました。

教会を見学し終えた後は、またひたすら勘で歩き続けました。

昔からの建物や家、史跡などが今もなお残る通りには、ゆっくりとした時の流れと歴史を感じられます。

噴水が大好きな私は、プレトリアの噴水も見ることができて、嬉しかったです。

新しいものが日々増え続けていく世界の中で、こうして長い月日が経った今も、変わっていないものたちの重要さを信じ、守り続けてきた人々、それによって存在するがカタコンベや大聖堂、建物などは、本当に尊いと思いました。