箱入り娘旅行記

人生は旅の連続

ダリに会う④ -ダリの家美術館-

ハロー、ユカ・チェルシー・タムラです。

 

スペインのカダケス地方にある「ダリの家美術館」。 海辺に美しく映える、屋根に卵の乗った白い家が、ダリが生前に住んでいたことがある家です。

こちらに2016年に訪れました。

 

予約とチケット

入場は予約制です。事前にオンラインで必ず予約しましょう。 8名以下のグループごとに入場するので、入場時間も決まっています。 訪問当日に美術館の受付にて、予約した時間の30分前までにチケットを受け取らなければいけません。

 

私は予約時間より結構速く到着してしまい、受付にチケットを受け取りに行ったら「15分後に空きがあるからすぐに入れます。」と案内され、入場できました。

 

荷物はクローク

傘や大き目のバッグなどは、持ち込みが禁止されているので、無料のクロークサービスが利用できるので、こちらに荷物を預けられます。

 

案内人付き

オフィシャルサイトに「ガイド付きツアーではない」と表記されていますが、スタッフの方が家の中を一緒に周ってくれて、各部屋の説明やダリについてなど、丁寧に説明してくれます。我々の質問にも答えてくれる、もうほぼガイドさんです。

 

私が訪れた時は、入場する際にスタッフの方が、案内言語カタルーニャ語、フランス語、英語、どれにするか聞いてくれて、私以外みなさんフランス語を希望だったのですが、フランス語で説明を終えた後、私一人のために英語で再度同じ説明をしてくれました。お陰で私もしっかり楽しめました。

 

後半は自由行動

案内人の方が一緒に周ってくれるのは家の中のみで、ツアーの後はダリの庭や外にあるオブジェ、オリーブ畑やプールなど、引き続き自由行動にて、楽しむことができます。

 

家の外壁や庭など、細部までダリらしいデザインになっているので、ずっと見て周っていても全く飽きません。

家の目の前はすぐ海があって、今も漁が行われていました。彼の家と庭を見学し終わったら、ここの海辺で静かな時の流れも感じるのもお勧めです。

 

箱入り娘の感想

ここは美術館で作品を観ると言うより、ダリが作品を完成させるまでに、どのようにアイディアを得て、作り出していたのか、またどのような生活を送っていたのかを、垣間見ることができる場所です。

 

作業場には描きかけの絵があり、その近くには筆が置いたままだったり、絵の具らしきものがストックされている部屋もありました。

 

各部屋はそこまで大きくないものの、たくさんの部屋が迷路のように連続して繋がっていたり、細部までデザインされているこだわりの家ですが、いろんなところにシュールなオブジェがあって、私だったら気が休まらなそうだとも思えましたが、彼は本当に自分の作品を愛していて、自分自身を信じている意志の強さが、この家から感じられました。

 

ダリの天才すぎる行動、すなわち「奇行」と言われるものから、彼は「変人」と呼ばれることもありました。

この家の寝室を訪れた時に、ベッドが置いてある反対側の離れた壁に、不自然な位置に鏡が埋め込まれていました。案内人の方曰く、ダリが夜が明けたらすぐに朝日を浴びたいと言うことで、鏡の近くの窓から差し込む朝日を反射し、ベッドまで届くようにしたとのことでした。

 

この話を聞いて、変人のダリらしいアイディアだなと思うと同時に、「朝日を浴びたい」というごく普通に思えてしまう彼の願いに、彼の人間らしい一面を初めて知ったような気持ちになりました。

Salvador Dalí House